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注型素材の使用方法 - シリコンを使った複製(両面)
◆シリコンを使った複製(両面) 前章の片面取りのシリコン型ではどこか一方に平らな面が必要でなおかつ、塊ものの複製しか出来ません。 例えばウインカーレンズの様に裏側の形状も含めた形状の複製品を作成するためには両面取りという原型の全面にわたるシリコン型を作成する必要があります。 原型の形状によっては3面以上に分割することもあります。 (片面取り)
(両面取り)
右図の緑色の部分のように粘土を使ってシリコン型の上面と下面を分割する面を作成します。
右図の粘土の部分で窪んでいる部分はシリコンを流したときに凸になるので、シリコン型の上面と下面を合わせるときの位置合わせに使います。
球状の原型の場合は形状の中央部分の割りのラインをもってくる必要があるため、粘土に原型の半分を埋めてやります。
これを防ぐために必要に応じ離型剤Bやクリアラッカー(離型剤代わり)などを塗布してシリコン型の表面に薄い膜を形成します。
ただしこのままでは問題があります。 360度全方向にわたってシリコンがあるため複製品を作る際に樹脂を流し込むところがありません。