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マスターへの離型処理A
完成したマスターに対して離型剤A(HB-KEM100)を塗りこんでいきます。
塗りこみ方はティッシュやウエスに離型剤Aを少々含ませ車のワックスを塗るようにマスター全体にまんべんなく塗り広げます。
乾燥後、乾いたタオルやティッシュ等で拭き上げてやります。
初めて使用するマスター型はこの作業を7〜8回繰り返します。
この作業でマスター型表面の微細な隙間を埋め、マスターとFRPのくっつきを防ぎます。
※離型処理Aは車のワックス等で代用する方もいますが当方ではあまりお勧めしません。
理由は「次の工程の離型剤Bを弾いてしまう」「離型性能が専用品に比べると劣るのでせっかく苦労して作ったマスターを台無しにしてしまうことがある」ということがあります。
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マスターへの離型処理B
離型処理Aが終わったマスターに対して離型剤B(HB-PVA100)を塗りこんでいきます。
塗り方は刷毛やエアガン等を用いて離型剤をマスターの表面に1度塗っていくだけです。
この作業でマスター型の表面に薄いビニール皮膜を形成してマスターとFRPのくっつきを防ぎます。
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ゲルコートの塗りこみ
離型剤Bの乾燥後、メス型の表面に硬いゲルコート皮膜を作成します。
ゲルコートには表面硬度を上げて傷を防ぐ役割と表面に現れる気泡を防ぐ役割があります。
ゲルコート(HB-GL40)に硬化剤(HB-PEM100)を混ぜ、刷毛やエアガンでマスターの表面に塗っていきます。
ゲルコートは20分〜1時間(条件による)で硬化するので硬化前に続けて次のFRPも貼り付けていきます。
ゲルコートの色は白・黒・透明と3種類ありますが通常は白でOKです。
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FRPの貼り付け
ガラスマットと樹脂をマスターに貼り付けていきます。
表面にゲルコートを塗りつけたマスターにガラスマット(HB-GM380)をのせ、硬化剤(HB-PEM100)を適量混ぜたFRP用ポリエステル樹脂(HB-PS40)を含ませたローラー(HB-ROL2)でガラスマットに樹脂を浸透させていきます。
樹脂が硬化する前に次々とガラスマットを重ねていきます。
ガラスマット全体を樹脂を塗りこみますが出来る限り樹脂の量は少ない方がFRPの強度があがります。
ガラスマットは求める強度にもよりますが通常3プライ(3枚重ね)程度あればOKです。
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メス型の脱型
マスターに貼り付けていったFRPが硬化したらマスターからFRPをはがしていきます。
FRPに傷がつかないようにゴム製のへらや布を巻いたマイナスドライバー等を使って少しずつ空気を入れていって剥がしていきます。